【ライブレポート】子供たちの民謡とフラワーカンパニーズが夢のコラボ 第6回土崎キッズ民謡クラブ発表会(前編)
「わーいフラカン秋田に来てくれるんだ!ブックマークしてるスウィンドルのスケジュールを確認、と……ん?書いてなくね?まだ更新されてない?ん……?えっ、セ リ オ ン ?」
当日になっても「フラカンが?セリオンに?」と未だに信じられないという気持ちで足を運んだセリオンプラザ。
寒かったね。秋田港はいつ来ても風が強い。
土崎キッズ民謡クラブは、おもに土崎在住の子供たちによる民謡団体。土崎出身の民謡歌手、藤原美幸さんが代表を務めている。
土崎で知らない人はほぼいないと思う。
毎年7月20・21日に開催される土崎神明社祭の曳山行事(土崎港曳山まつり)やイルミネーションコンテスト、北前船フォーラムほか地元イベントやセレモニーなんかで引っ張りだこ。土崎って何回言った?
プロの民謡歌手が直接指導するだけあって、全国・全県大会で好成績を収める生徒も数多くいる。
そのクラブの発表会に、あのフラワーカンパニーズがゲストで来るとのことで。
港ばやしチビッ子チームによるお囃子の演奏で観客を迎えた後は、金色の小槌と扇子を持ちめでたい衣装に身を包んだ生徒らによる『秋田大黒舞』を披露。
『長者の山』や『生保内節』など、聞き覚えのあるメロディに手拍子をしたり口ずさんだりする人の姿が見えた。
歌い終わる前から、ステージ上の子供たちには大きな拍手を送りたかった。
今回で6回目の発表会。それだけでなく、前述の通り土崎だけじゃなく多様な舞台を経験している猛者ぞろいということを見せつけられた気がした。
その証拠に、司会の井関裕貴アナウンサー(ABS秋田放送)が感想を尋ねると「緊張した」より「楽しかった」という子供が大多数を占めた。
大人顔負けの歌声と度胸、小さな体が大きくうつる存在感。
終始感動させられてばっかりだった。
きょうだいでクラブに参加している生徒も多くて、お姉ちゃんのお囃子に合わせて弟が、変声期前の今しか聞けない声で歌うという組も見られた。
ちなみに出場者最年少は2歳(!)。4歳のお姉ちゃんと歌ってたけど、妹がマイクを独占してたのがなんとも愛おしかった。
小さい子たちの誘導やマイクのセッティングなどをお世話してあげたクラブのお姉さん的な存在の生徒もいて、
歌や演奏の技術だけでなく『家族』のようなクラブだからこそ、内面で培われるものが確かにあると感じた。
しかし
「あの娘のお酌で上り酒~♪」(秋田節 2番歌詞より)
なんて5歳の子が歌っていたのには歌詞とはいえ笑っちゃった。
学校の教科書や図書室の本だけでは知ることができない言葉を、生徒たちは民謡を通して学んでいるんだな……。 その証拠ともいえる口達者ぶりに観客も思わず莞爾。
クラブ最年長、高校1年の少年は
「同じクラブの年下の子たちを見てると、自分は小さい頃こんな風に歌えていただろうかと不安になるが、同時に感動もする」
民謡歴10年というキャリアを誇る先輩も、背中を追ってくる後輩たちの成長には期待せざるを得ない模様。
余韻に包まれるのもつかの間、後方から若い女性が声をあげて走ってきた。
え?何?乱入?あれ、この人どこかで……。
あっ!かりそめ天国でマツコと有吉と一緒に出ている(いっつも向かって左側にいる)アナウンサーだ!
聞けばテレビ朝日の企画で全国の歌うまさんを探してるとかなんとか。
クラブの子たちは事前に聞かされていたためかハイハイ!と積極的に手を挙げる。
2人の女の子が出場し、それぞれカラオケの採点機では測りきれない美声を披露した。
でも収録が始まってから、お客さん半分くらいどっか行っちゃいました。
会場は約500人が収容可能な、広くてシンプルな多目的ホール。
アナウンサーや出場する女の子にはピンマイクが付いてなくて、歌声以外はほとんど聞こえなかった。
その上、収録はステージではなく客席最前列の中心で行われた。おそらく機材の関係で仕方なかったんだろうけれど、後方に座っていた人はもちろん見えにくいし、カメラが思いっきり客席を向いていてヘタすりゃがっっっっつりお客さんのご尊顔が映ってちゃってる。
羽を伸ばしているプライベートな休日。
そんな姿を全国ネットに晒されたくない!というしょしがり(秋田弁で『恥ずかしがり』の意)が、どんどんどんどん後ろへ下がってしまった。
お客さんへは完全にサプライズだったので、収録の長さにそのまま帰ってしまう人も……。
ゆったりと子供たちの歌声を聴きに来た人と、突然始まった企画の温度差を感じてしまう場面だった。
とは言え勇気を振り絞って出場した2人が、素晴らしい歌声を聴かせてくれたことに変わりはない。
2019年1月11日(金)夜7時
音楽チャンプ~歌うま日本一決定戦3時間SP~
そう、明日です。
子供たちの歌声、明日全国ネットで放映されます。
このために記事をあたためておいた甲斐があったぜ(?)
公式サイトで公開されていたので貼り付け。
この番組の企画で発表会に来てたんですね。
当日発表会に行きたくても行けなかった人も
土崎キッズ民謡クラブってこんなにスゴイの!?と驚嘆した人も
あ~あのXファク〇ターとかアメリカンアイド〇ルみたいなよくある辛口評価番組ねと思った人も
港魂が込められた歌声と堂々たる勇姿を、ぜひ括目せよ!秋田では5ch!ミーチューかわE!!!!
子供たちの歌に感心しまくって勢いで書いたら長くなった上に後半番宣っぽくなったので、②に続きます。